AKI INOMATA "I Remember That sky" 2024, Digital type c-print, stereoscope, 4K video Photo: Hayato Wakabayashi

AKI INOMATA + 小笠原美環 「同じ空の下に」

MAHO KUBOTA GALLERY
あと6日で開催

アーティスト

AKI INOMATA、小笠原美環
MAHO KUBOTA GALLERYでは、2025年6月27日よりAKI INOMATAと小笠原美環による二人展「Beneath the Same Sky / 同じ空の下に」を開催いたします。
本展では、東京とハンブルクを拠点とする二人のアーティストが、それぞれの視点から「空」を主題に制作した作品を展示いたします。

AKI INOMATAは、人間以外の生き物たちの営みに内在する創造性と知性に注目し、それらとの協働をとおして作品化する活動を続けています。近年は、生物にとどまらず、地球環境や自然の変化といった、より広大なスケールを主題に据え、私たちの住む世界そのものを捉えようとする作品を展開しています。本展では、2020年より継続的にアップデートされているプロジェクト《昨日の空を思い出す》の新作を発表します。このプロジェクトでは、ある日の雲の形を、独自に開発した3Dプリント技術によって飲用液体中に再現すること可能にしました。「気象」や「風景」といった、刻々と移ろい、決して同じ形ではとどまらない現象を表象し体感しようとする試みです。そこには、次の瞬間には消えてしまうようなエフェメラルな事象を身体に取り込むことで、過ぎゆく自然との一体性を感じようという意志が込められています。本展では、新作の立体作品、ステレオスコープ作品、写真作品が展示されます。

一方、小笠原美環は、30年にわたりハンブルクの澄んだ光のアトリエで、グレートーンを基調とした油彩作品を描いてきました。彼女の絵画は、季節の移ろい、人生の輝く刹那、あるいは内面の深い思索の時間といった、人間存在の本質や知性、哲学的な問いかけに向けられています。具象的なスタイルをとりながらも、画面から漂う静謐で瞑想的な空気感は、抽象絵画にも通じる鑑賞体験をもたらし、観る者に宇宙的な普遍性を感じさせます。色彩表現は繊細でありながら、その筆致には身体性を伴い、力強くダイナミックな表現となっています。本展では、4枚のキャンバスに描かれた「空」の大作を展示いたします。価値観の大きな転換期にあり、不穏な空気が漂う現代において、空だけは変わらず広大に私たちを見下ろしています。その壮大な静けさと、人智を超えた無限の広がりに、アーティストのまなざしが向けられています。

初夏から本格的な夏へと移ろうこの季節、ギャラリーの空間で多様な「空」の表情と出会っていただけましたら幸いです。

スケジュール

2025年6月27日(金)〜2025年7月26日(土)

開館情報

時間
12:0019:00
休館日
月曜日、日曜日、祝日
入場料無料
展覧会URLhttps://www.mahokubota.com/ja/exhibitions/5031/
会場MAHO KUBOTA GALLERY
http://www.mahokubota.com/ja/
住所〒150-0001 東京都渋谷区神宮前2-4-7 1F
アクセス東京メトロ銀座線外苑前駅2出口より徒歩6分、東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A2出口より徒歩11分
電話番号03-6434-7716
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