東京オペラシティ アートギャラリーシュルレアリスム(超現実主義)とは、理性によって分断された世界を乗り越え、新しい現実を求めようとする芸術運動です。1924 年にアンドレ・ブルトンが定義づけ、無意識や夢に着目したフロイトの精神分析学に影響を受けた文学運動として発生しました。
どこか違和感がある風景や夢の中のような幻想的雰囲気など、シュルレアリスムの表現に一定の傾向を見出すことも可能ですが、シュルレアリスムとは表現の様式をいうものではなく、世界の変革をめざすことを共通の精神とした、あらゆる創造行為をさしています。
そして、「日常を変える」ことと「世界を変える」ことをひと続きに捉えていたシュルレアリスムは、芸術の内部にとどまることなく、雑誌や広告、ファッション、室内デザインといった日常に密接した場面にも広がっていき、社会全体に影響をもたらしました。
シュルレアリスムが提示した新たな視覚表現とその広範な影響は、誕生から約100年を経た現代においてもなお新鮮な驚きとともに受けとめられています。本展覧会は国内に所蔵されている多様なジャンルの優品を一堂に集め、社会全体へと拡大した新しいシュルレアリスム像を示します。
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