Entangled Others – 《specious upwellings》 detail

「Synthetic Natures もつれあう世界:AIと生命の現在地」

シャネル・ネクサス・ホール
10月4日開始

アーティスト

ソフィア クレスポ 、エンタングルド アザーズ
シャネル・ネクサス・ホールは、2025年秋、AIアートとエコロジーが融合する展覧会を開催いたします。

登場するのは、リスボンを拠点に活動するアーティスト、ソフィア クレスポ (Sofia Crespo)と、彼女がアーティスト・デュオとして活動するエンタングルド アザーズ(Entangled Others)。最先端の彼らの作品は、いま世界のアートとテクノロジーが交差する臨界点で、もっとも注目を集めています。

クレスポは、人工知能(AI)と生命科学の融合において独自の詩学を築いたアーティストです。ニューラルネットワークを通して生成されたイメージは、虫の翅(はね)や植物の胞子、深海のクラゲのような形をしながら、どこか既視感を抱かせる――けれど決して見たことのないものたち。そのフォルムには、AIが人間の観察力を模倣し、進化的な「創造行為」に踏み込むプロセスを可視化しています。

エンタングルド アザーズは、クレスポとノルウェー出身のアーティスト/研究者であるフェイレカン カークブライド マコーミック(Feileacan Kirkbride McCormick)によって2020年に結成されました。彼らは「エンタングルメント=もつれ合い」という概念を軸に、人間と非人間(more-than-human)のあいだにある関係性を、データと想像力を駆使して再構築します。観測できない深海、システムとしての植物、非線形に変化するデジタル生態系――こうした存在の複雑な振る舞いを、ヴィジュアルによる「シミュレーション」として提示するのが彼らの方法です。

本展では、海中2000メートル以深の世界を探る《liquid strata: argomorphs》(2025)、湧昇という地球規模の現象とAIの視覚言語を結びつけた《specious upwellings》(2022-2024)、そして遺伝情報とデジタルデータの構造を重ねた《self-contained》(2023-2024)を含む4シリーズを紹介予定。ヴィジュアル、彫像そしてデジタルインスタレーションなどの展示作品が観るものに投げかけるのは、いずれも、断片的なデータと仮説から世界を読み解こうとする科学的営みと、詩的な想像力との交点に立ち現れるヴィジョンです。

彼らの作品において、テクノロジーを介して生成されたイメージは、自然の“代替物”ではなく、「人間が自然をどう見たいと願っているか」の深層を写し出します。そして、絡まり、共鳴し、変容していくそれらのイメージは、現実世界の見え方を静かに揺さぶります。

スケジュール

2025年10月4日(土)〜2025年12月7日(日)

開館情報

時間
11:0019:00
休館日
会期中無休
入場料無料
展覧会URLhttps://nexushall.chanel.com/program/2025/synthetic-natures/
会場シャネル・ネクサス・ホール
https://nexushall.chanel.com/
住所〒104-0061 東京都中央区銀座3-5-3 シャネル銀座ビルディング 4F
アクセス東京メトロ銀座線銀座駅A13出口より徒歩1分、東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅5番出口より徒歩1分
電話番号03-6386-3071
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