戦後の具象画壇を代表するフランスの画家、ベルナール・ビュフェの作品を収蔵・展示するために、1973年11月25日に創設された美術館です。現在では、油彩画、水彩画、素描、版画、挿画本、ポスター等、収蔵作品は2000点を超え、常時100点を超えるビュフェ作品が展示されています。およそ1年ごとに作品を入れ替えるビュフェ作品の企画展示に加え、さまざまな作家やテーマの企画展を随時開催、館内には幼いころから美術に親しむスペースとして「ビュフェこども美術館」を設置し、幅広い年代が楽しめる美術館となっています。カフェやミュージアムショップ、隣接する自然公園の散策なども楽しめます。
ベルナール・ビュフェ(1928-1999)は、黒い描線と抑制された色彩によって第二次世界大戦後の不安感や虚無感を描き出し、世界中の人々の共感を呼んだ画家です。その虚飾を廃した人物描写は、当時の若者に多大な影響を及ぼしたサルトルの実存主義やカミュの不条理の思想の具現化として映り、ビュフェ旋風を巻き起こしたのです。日本でも早くから紹介され、その独特の線の表現が多くの人に強烈な印象を与えてきました。今また、長年のビュフェ・ファンに加え、当時の「ビュフェ旋風」を知らない若い世代がその作品に触れ、唯一無二の表現に魅了されています。