「アート・バーゼル・パリ」会場風景 Courtesy of Art Basel
国際的なアートフェア「アート・バーゼル・パリ」が10月24日〜26日に開催される。
「Paris+ par Art Basel」から名をあらため、グラン・パレでは2度目の開催となる今回は、40の国と地域から計203のギャラリーが集結。新たにヨーロッパ、アジア、アメリカなどから25の出展者が参加する。芸術的・知的・創造的アヴァンギャルドの拠点としての役割を果たすパリの姿を映し出し、先見的なギャラリーや先駆的なアーティスト、学際的なコラボレーションを結びつけることを目指す。
フェアは、メイン展示の「Galeries」、新進ギャラリーやアーティストに焦点を当てる「Emergence」、昨年からスタートした、1900年以前の作品を含む独自性の高いキュレーションの提案を展開する「Premise」の3つセクションから構成される。Mennourをはじめとする老舗ギャラリーや、新たに加わるCrèvecœur、さらに近年参加したModern Art、Petrineまで、出展ギャラリーやアーティストの多くはパリの街と長年にわたる関係を持ち、出展者の3分の1をパリに拠点を持つギャラリーが占める。
日本からは、MISAKO & ROSEN、タカ・イシイギャラリー、Take Ninagawaなどが参加。MISAKO & ROSENは、廣直高、奥村雄樹、高橋尚愛、タカ・イシイギャラリーは内藤礼などの作品を出展する。
また、ミュウミュウを公式パートナーに迎えたパブリックブログラムもパリの複数会場で開催される。インディペンデントキュレーターのムナ・メクアールがキュレーションを手がけるチュイルリー庭園での展覧会やトークセッションなど様々なイベントが企画されており、無料で参加できる。
さらに、普段はあまり公開されない作品や、思考を刺激するような作品が展示される「Oh La La!」が今年も開催。10月24日と25日の2日間にわたって行われる。
アート・バーゼル・パリのディレクター、クレマン・ドゥレピーヌは、「今年のプロジェクトの非常に優れた内容は、アート・バーゼル・パリの魅力を力強く証明すると同時に、パリとフランスが世界のアート市場や文化全般において引き続き中心的な役割を担っていることを示しています」とのコメントを寄せている。なおドゥレピーヌは今回のフェアを最後にアート・バーゼル・パリを去り、パリのLafayette Anticipationsのディレクターに就任することが決定している。