日本屈指の温泉地・別府を舞台に、今年で3回目を迎えるアートフェア「Art Fair Beppu 2025」が開催される。会場は別府国際コンベンションセンター・ビーコンプラザに移り、規模は過去最大となる。67組の出展アーティストと3組のゲストアーティスト、計70組が集結する。会期は9月27日から29日までの3日間。
ゲストとして、国内外で活躍するアーティスト・コレクティブChim↑Pom from Smappa!Groupが参加する。社会的介入型のプロジェクトや自主企画を数多く展開してきた彼らが、別府の地でどのような風景を提示するのか。 さらに、インスタレーションや映像を通じて「時間の連続性」を描き出す内海昭子、竹をジュエリーや空間インスタレーションへと昇華させた作品を打ち出す麻生あかりなど、個性豊かな作家たちが出展する。
竹文化の街・別府を舞台に、竹を現代的な視点で見つめ直す企画「OITA CONTEMPORARY BAMBOO ART FAIR 2025」エリアも登場する。若手作家たちが伝統と実験のあいだを行き来しながら、竹という素材の可能性や未来を探る、刺激的な場となりそうだ。
会場となるビーコンプラザは、プリツカー賞を受賞した建築家・磯崎新による設計である。会議場棟全体を使った大胆な構成により、普段は立ち入ることのできない空間も巡ることができ、建築そのものが展示作品の一部となる。会場デザインはSPREADが手がけ、来場者の記憶に深く刻まれる体験を生み出すだろう。