カサロエベ銀座 外観
1846年にスペイン・マドリードで誕生し、今年で180年を迎えるラグジュアリーブランド、ロエベ。その日本最大、世界で2番目の規模となる店舗「カサロエベ銀座」が12月4日にオープンした。


4フロア、965㎡にわたる店内には、ウェア、バッグ、シューズ、ジュエリーといったロエベの商品がフルオファーで並ぶ。1月9日からは京都の陶芸制作ユニット、スナ・フジタとコラボレーションした「ハンモック」のバッグもカサロエベ銀座限定で登場。店内に足を踏み入れると、満開の桜の木の下に佇むシカや子供のモチーフが出迎えてくれる。


世界各地のロエベの店舗は、アートコレクターの邸宅(カサ)をイメージしてデザインされているのが大きな特徴だ。ここ銀座でも全フロアに、世界中のアート、クラフト、デザインを集めたロエベのコレクションが展示されている。



たとえばロエベが「ミラノサローネ2024」で発表した2つのランプ。1階にあるアンセア・ハミルトンの《Kimono Lamp》は、漆塗りの木材と曇りガラスから作られた発光する衣服のような作品。

4階には、ケリス・ウィン・エヴァンスによるネオン作品が天井から吊られている。


また「LOEWE FOUNDATION Craft Prize 2025」大賞受賞者である彫刻家、青木邦眞による陶芸作品《Realm of Living Things 19》が2階の窓辺に展示されている。

竹工芸家の松本破風によるレザー作品《Basket 6》、金継ぎ師の黒田雪子とのコラボレーションによって制作された浜名一憲による質感的なセラミックの壺なども見所だ。

そのほか、ルーシー・リー、エリオット・ホジキン、ヒルトン・ネル、オヴィデュ・マイテク、アルバート・ヨークらの作品も展示されている。

建築は、スペインの感性と日本のデザインが融合。外壁に使われているマディグリーンのセラミックタイルは手仕事で制作され、釉薬の不規則な表情とわずかな窪みが色彩に変化を生んでいる。この独特なマディグリーンという色は、かつて銀座が江戸前島の先端にひろがる低湿地帯であったという歴史と自然環境に由来する。

また店内では、窓枠が真鍮でできていることにも注目したい。これも銀座の歴史からインスパイアされたもので、かつてこの街に銀貨や金貨を盛んに製造する造幣拠点が置かれたことからインスピレーションを受けている。

中央の階段はグリーンのセラミックタイルに囲まれ、手仕事で仕立てられた木製の手すりが優美な曲線を描きながら全フロアを縦につなぐ。石材、木材、セラミック、コンクリートといった多様な素材の魅力が生かされ、空間に調和をもたらしている。




