「フリーズ・ロンドン2025」会場風景より、天井から吊られるアルベルト・ピッタ(Alberto Pitta)の作品 撮影:筆者
10月15日から19日までイギリス最大のアートフェア、フリーズ・ロンドン2025がリージェンツ・パークにて開催された。日本からは、タカ・イシイギャラリー(参加作家:山下紘加、掛井五郎、中村翔大)とKAYOKOYUKI(参加作家:野沢裕、髙木大地)が出展。

初日の開場直後から多くの主要ギャラリーで複数の作品が売約となり、マーケットとしても比較的好調だった。たとえば、ローレン・ホールジー(Lauren Halsey)のソロショーを提げたガゴシアン(Gagosian)は初日の正午頃までにほぼ完売。ハウザー&ワース(Hauser & Wirth)もまた初日でエイブリー・シンガー(Avery Singer)の絵画を800,000ドル、エレン・ギャラガー(Ellen Gallagher)の絵画を950,000ドルで成約など大きな取引を行った(*1)。

ここからは、フェア全体からいくつかのハイライトを紹介したい。