リサ・ラーソンが実際に使っていた筆立て
東京・立川のPLAY! MUSEUMで、「リサ・ラーソンの作り方」展が開催されている。会期は2月23日まで。本展は、スウェーデンを代表する陶芸家であるリサ・ラーソンの創作活動を紹介しながら、陶器やプロダクトが生み出される背景や制作の工程に光を当てる。


リサ・ラーソンは、1950年代から創作活動を始め、動物をモチーフにした愛らしい陶器を中心に、世界各地で人々の暮らしを彩ってきた作家だ。日本では、陶器の作品にとどまらず、スケッチから生まれた絵本のキャラクター「マイキー」や、彼女自身のライフスタイルにも関心が集まり、幅広い世代に支持されてきた。2024年に92歳で亡くなったいまも、その作品は変わらず多くの人に親しまれている。




これまで日本で行われてきたリサ・ラーソン展の多くは、作家性や作品性を軸に、リサ自身の手で作られた一点物の作品や、代表的なプロダクトを紹介する構成が主流だった。それに対し本展では、リサが制作した原型作品を出発点に、工房で職人たちがライオンや猫といったおなじみの作品を作り上げていく、その一連の制作工程に焦点を当てている。量産制作の工程や、そこに関わる国内外の職人の仕事ぶりが、資料や映像、写真を通して紹介される点も特徴だ。

展示は3つのパートで構成されている。制作工程を扱う第1部、ワークショップを行う第2部に続き、第3部では、陶器の扱い方やその後についての事例を紹介する。展示室のなかで鑑賞と制作が並行して行われる構成は、美術館の展覧会としては珍しい。リサ・ラーソンのものづくりの現場をたどりながら、子供から大人まで、来場者それぞれが創作に触れることのできる場が用意されている。