公開日:2025年9月16日

ポーラ美術館、2026年の展覧会スケジュールが公開。モネのコレクションを一挙公開する展覧会も

アートにおける「飛躍する力」に光を当てる「SPRING わきあがる鼓動」展、「モネ×現代アート」展を開催

クロード・モネ 睡蓮の池 1899 ポーラ美術館

2002年に神奈川県・箱根町に開館したポーラ美術館。印象派から20世紀にかけての西洋絵画を中心としたアジア有数の近代絵画コレクションを核に、国際的に活躍する現代美術作家の紹介や、美術史において重要な作品の収集・公開に取り組んでいる。このたび同館で2026年に行われる2つの企画展が発表された。

「SPRING わきあがる鼓動」/12月13日~2026年5月31日

春は生命が再生する時間。テクノロジーに囲まれた現代社会においても、私たちは身近な自然の驚異や足元に広がる土地の記憶、人間の内なる根源的な力を見つめ直し、いっそう鋭敏に感じ取ろうとしている。本展は、アートにおける「飛躍する力」に光を当て、見る者の存在と感性を揺さぶる絵画、彫刻、工芸、インスタレーション作品するもの。古くから旅人を惹きつけてきた箱根の地を起点に、過去と未来、あるいは彼方へとつながる想像の旅を展開する。

アンリ・ルソー エデンの園のエヴァ 1906-1910 年頃 ポーラ美術館

主な出品予定作家は、歌川広重、五姓田義松、青木美歌、名和晃平、大巻伸嗣、丸山直文、イケムラレイコ、小川待子、杉本博司、チャールズ・ワーグマン、クロード・モネ、ポール・ゴーガン、フィンセント・ファン・ゴッホ、アンリ・ルソー、ツェ・スーメイ、パット・ステア、アンゼルム・キーファーほか。

名和晃平 PixCell-Deer#72(Aurora) 2022 個人蔵 © Kohei Nawa, Photo by Nobutada OMOTE, Courtesy of SCAI THE BATHHOUSE

また「HIRAKU Project Vol.17 ヤマダカズキ『地に木霊す』」が本展とあわせて同時開催。美術の表現と美術館の可能性を「ひらく」ため、ポーラ美術振興財団の「若手芸術家の在外研修助成」を受けた作家の活動を紹介する展覧会シリーズ「HIRAKU Project」の第17回として、伝統的なモザイク技法を用いるアーティスト、ヤマダカズキを紹介する。

「開館25周年記念 没後100年 モネ×現代アート」(仮)/2026年6月17日~2027年4月7日予定

ポーラ美術館は、印象派を代表する巨匠クロード・モネの油彩画19点を所蔵している。それらは、セーヌ河の水辺やサン=ラザール駅、行楽地、海辺などを描いた風景画や、ロンドンやヴェネチアの連作、「睡蓮」の連作など、モネの初期から晩年を網羅するアジア最大のコレクションだ。本展では、モネの没後100年と同館の開館25周年を記念し、このコレクションを一堂に展観。国内外の現代アーティストたちの表現とともに、未来に向けて紹介する。

クロード・モネ 睡蓮の池 1899 ポーラ美術館

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