公開日:2025年6月4日

「上田義彦 いつも世界は遠く、」展が神奈川県立近代美術館 葉山で7月開催。40年の軌跡を500点の作品でたどる

公立美術館では約20年ぶりの回顧展。代表シリーズ〈QUINAULT〉や〈Materia〉に加え、映像作品と最新作を展示

上田義彦 M.Ganges No.2 ・ Varanasi 2014 Ⓒ Yoshihiko Ueda

約20年ぶりの公立美術館大回顧展

神奈川県立近代美術館 葉山にて、写真家・上田義彦の大回顧展「上田義彦 いつも世界は遠く、」が開催される。会期は7月19日から11月3日まで。

上田義彦 at Home ・ Morie and Karen ・ Hayama 1996 Ⓒ Yoshihiko Ueda

上田義彦は1957年兵庫県生まれ、神奈川県在住。活動初期から自然や都市の風景、著名人のポートレイト、広告写真まで幅広い分野で活躍を続けてきた。時代とともに変化する作風を見せながらも、一貫して普遍的な美を追求する姿勢で国内外から高い評価を受けている。公立美術館では約20年ぶりとなる本展は、1980年代の活動開始から現在まで40年間にわたる創作の軌跡を、自ら現像とプリントを手がけた約500点の作品で総覧する貴重な機会となる。

上田義彦 Apple Tree No.2 ・ Gunma 2017 Ⓒ Yoshihiko Ueda
上田義彦 Pomegranate ・ Tokyo 1987 Ⓒ Yoshihiko Ueda

初期作品から最新作まで、40年の軌跡をたどる

本展では未発表の初期作品をはじめ、ネイティヴ・アメリカンにとっての聖なる森をとらえたシリーズ〈QUINAULT〉や、自身の家族にカメラを向けた〈at Home〉、著名人を撮影した〈Portrait〉、生命の源をテーマにした〈Materia〉に加え、これまで展示機会の少なかった映像作品も紹介する。

上田義彦 Māter No.1 ・ Yakushima 2021 Ⓒ Yoshihiko Ueda
上田義彦 Quinault No.1 ・ Washington 1990 Ⓒ Yoshihiko Ueda

さらにはチベットの人々を撮影した最新作まで、上田自身によって現像とプリントが手がけられたすべての作品とその活動の全貌をたどる。写真という媒体の本質を問い続けた40年の軌跡を、ぜひ会場で体感してほしい。

上田義彦 Robert Mapplethorpe ・ New York 1986 Ⓒ Yoshihiko Ueda
上田義彦 Flowers No.12 ・ Tokyo 1996 Ⓒ Yoshihiko Ueda

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