突き刺すような寒さが続くこの季節。東京では、無料で楽しめる魅力的な展覧会が多数開催されている。今月は恵比寿映像祭や、アルフレド・ジャーと和田礼治郎のふたり展、今年1月に他界した中村宏の個展など、無料で気軽に訪れることができる展覧会を7件セレクトした。
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2009年以来、毎年恵比寿の地を舞台に写真、映像、サウンド、パフォーマンスなどを展開する「恵比寿映像祭」。今回は、メインキュレーターである邱于瑄(チィウ・ユーシュェン)による台湾語「日花聲音」を起点に、いまの社会に存在する多様な文化、言語などが互いに影響し合う複層的な形に柔らかく光を注ぐような構成となる。ニュースはこちら。
出品作家:張恩滿(チャン・エンマン)、エキソニモ、FAMEME、ゴツプロ!、原直久、スーザン・ヒラー、侯怡亭(ホー・イーティン)、チョン・ソジョン、小森はるか、キュンチョメ、冥丁、アンジェリカ・メシティ、さわひらき、Tomoko Sauvage、鶴巻育子、田中未知/高松次郎
会場:東京都写真美術館ほか
会期:2月6日〜2月23日
世界各国のブックデザインおよび造本技術の潮流を紹介する展覧会。2025年2月にドイツ・ライプツィヒで開催された「世界で最も美しい本(BBDW)2025コンクール」受賞図書をはじめ、日本、ドイツ、カナダ、オランダ、中国、そしてポーランドとポルトガルのコンクール受賞図書約180点が一堂に会する。
会場:P&P ギャラリー
会期:12月13日〜3月22日
現在、東京オペラシティ アートギャラリーで大規模個展を開催中のアルフレド・ジャーと、オブジェの腐敗や衝突など、かたちが崩れ変容するプロセスを作品に取り込む彫刻家の和田礼治郎によるふたり展。ジャーの政治的ミニマリズムと和田の形而上的な物質性のあいだにひらかれる本展は、世界を考え、想像しようとする私たちの思考のあり方がどのようにかたち作られてきたのかを見つめ直す機会となる。
会場:SCAI PIRAMIDE
会期:1月21日〜4月18日
特殊照明作家の市川平、現代アーティストの中島崇、ヴィデオ・アーティストの河合政之という3名が「Volatility(揮発性、流動性)」をテーマに、光・音・映像を用いてART FACTORY城南島の大きな空間を演出。同施設初となる大型インスタレーションの展示に注目したい。
会場:ART FACTORY城南島
会期:1月17日〜3月20日
1950年代に社会的事件を題材とした「ルポルタージュ絵画」を代表する作家のひとりとして注目を集め、今年1月8日に永眠した中村宏。本展は、1950年代の作品から、本展初公開の新作に至るまで、絵画者・中村宏の制作の軌跡を辿るような構成となる。また、静岡県立美術館では大規模回顧展「中村宏 アナクロニズム(時代錯誤)のその先へ」も開催中。
会場:ギャラリー58
会期:2月12日〜2月28日
上原沙也加は沖縄を拠点に活躍する写真家・アーティスト。本展では、上原が複数の海辺を巡った短い旅を記録した新作シリーズ「前の浜」が展示される。また、本展は横浜市民ギャラリーあざみ野で開催中の「あざみ野フォト・ アニュアル2026 上原沙也加 たとえすべての瓦礫が跡形もなくきれいに片付けられたとしても」との連動展。ふたつの異なる会場・形式で、同じシリーズ作品が展示されることで多層的な解釈が可能となる。
会場:MISA SHIN GALLERY
会期:1月31日〜2月28日
本展はアーティスト・音楽家の立石従寛が手がける新作『The Host』のワーク・イン・プログレス展。作家自身のAIアバターが「ホスト」となり、来場者へのインストラクション(指示)を通じて、誰にも言えない「秘密」と対峙させる実験的なインスタレーションだ。来場者は、同意書への署名、都市の徘徊、そして密室での対峙といった一連のプロセスを通じ、現代社会における「個」の輪郭が曖昧になる瞬間を目撃する。鑑賞は事前予約制。
会場:gallery10[TOH]
会期:1月10日〜2月14日